【出演】トリオドゥシア:ピアノ 安並貴史、ヴァイオリン 伊藤万桜、チェロ 新井昴
2018年12月、真冬のチャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に、東京音楽大学の選抜メンバーの一行が到着。ラフマニノフホールにて、交流演奏会が開催されました。




それから早8年余り、意気投合した私たちはトリオを結成し「ドゥシア」と命名(ロシア語で魂・心という意味)。コロナ禍を乗り越えて、3人それぞれに音楽家としての道を歩む中で、トリオによる演奏の機会を得て、これまでに、ベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーン、シューマン、アレンスキー等に取り組み、今回、この大きな飛躍の舞台でチャイコフスキーとベートーヴェンに挑みます。
ブラームスを弾いて以降、次はチャイコフスキーと、トリオで決めていたので、安並氏がロンドン留学から帰国するのを待ってのタイミングです。シューベルト国際コンクール優勝から英国ギルドホール留学を経て腕を磨いた東京音大の貴公子の成熟度に是非ご期待ください。また、今回のロシアものになくてはならないのが、歌うチェロですが、ロシアの名チェリストのヴァレンティン・フェイギンの息子ドミトリー・フェイギンの弟子がドゥシアのチェロ・新井氏です。こうなると私も、ヴァイオリニストの蜘蛛の糸の系譜を手繰って、シゲティ先生からフバイ先生まで遡る系譜に恥じない熱血の演奏を頑張らねば!3人が真剣で渡り合います!!
さて、もう1つのトリオ「大公」は、耳が聞こえなくなったベートーヴェンが不屈の精神で取り組んだこのジャンルとして最後の作品で、恩のあるルドルフ大公へ捧げたとても優美なメロディとスケール感にあふれたピアノ三重奏曲の最高傑作と評価されるファンの多い名曲です。
そして、「ある偉大な芸術家の思い出のために」は、急逝した親愛なる友人でピアニストのニコライ・ルービンシュタイン(モスクワ音楽院創設者、アントン・ルービンシュタインの弟)の死を悼んで捧げたチャイコフスキー唯一のピアノ三重奏曲です。親友との思い出と感謝、悲嘆と喪失の気持ちを綴った本作は、オーケストラ曲にも匹敵する非常に大きなスケールで、チャイコフスキーのピアノ作品の中で、おそらく最もピアノ演奏が至難の業であり、50分近い演奏時間にもかかわらず、息をのむような叙情美や壮大で決然たる終曲によって、今なお高い人気を誇ります。メロディメーカーといわれるチャイコフスキーならではの旋律のキャッチボールが繰り返され、ロシアの土着的な哀愁や人間の深い情熱がそのまま音になって心に響き渡る、深い哀悼の情と華麗な変奏曲が入り交じる傑作です。
この二大ピアノ三重奏曲を聴きながら、皆様の身近の思い出の中の人を振り返ってみるのも、お盆の時期ならではの鑑賞として、いかがでしょうか。予習はなしで、ただ音楽に心を傾けていただけたら嬉しいです。
【プログラム】
・チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調作品50「ある偉大な芸術家の思い出のために」
Pyotr IlyichTchaikovsky: Piano Trio in A minor, Op.50 ‘À la mémoire d'un grand artiste’
・ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調作品97「大公」 ほか
Ludwig van Beethoven:Piano Trio No.7 in B-flat major, Op.97 ‘Archduke’

| 全自由席 | チケット | お取扱い | 6/8より各所にて発売 |
|---|---|---|---|
| 学生(5歳~) | 2,500円 | ・オペラシティチケットセンター( 6/9~電話) | phone 03-5353-9999 11:00~19:00 🈷定休 |
| 一般 | 5,000円 | ・チケットぴあ (後ほどリンク) | ・teket(後ほどリンク) |
| ペア(一般2名様) | 8,000円 | ・イープラス (後ほどリンク) | ・Peatix(後ほどリンク) |

【演奏動画】ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番第1楽章
【メンバー紹介】
ピアノ:安並貴史
東京音楽大学大学院にて博士号(音楽)取得後、ギルドホール音楽演劇学校(ロンドン)に留学してアーティストディプロマを取得する。 第 14 回シューベルト国際コンクール優勝をはじめ、第 10 回浜松国際ピアノコンクール入賞や第 7 回野島稔・よこすかピアノコンクール優勝など国内外で多数受賞。シューベルト国際音楽祭に招待されたほか、ドイツ、イタリア、アメリカ、ロシアでリサイタルを行う。 これまでにデュースブルク管弦楽団、東京交響楽団等と共演。ピアノを石井克典、F・ガーボル、野島稔、R・オホラ、小川典子の各氏に師事。1stCD「ドホナーニ 4 つの狂詩曲」をリリース後、2ndCD「シューベルト/ドホナーニ」をドイツでレコーディングし、各都市で開催されたリサイタルはドイツ紙で大きく評価された。 日本ショパン協会正会員。RMF2024年度奨学生。ソロのみならず、TrioDUSHA、 TrioALBION、PianoDuoBLAITE を結成して室内楽に力を注ぎ、セミナーや審査など後進の育成にもあたっている。 YouTubeチャンネル「安並貴史TakashiYASUNAMI」。 公式サイト「takashiyasunami.com」。
ヴァイオリン:伊藤万桜
林昌英氏よりデビューアルバム「Flessibile」を「どこまでも真摯で清純、派手さに走らず自然な美しさを追究した演奏、筋の通った俊英の登場」と評されて、進化し続けるヴァイオリニスト。ファニー・メンデルスゾーン国際コンクール2022 プロフェッショナルヴァイオリン部門第1位、第7回日本管弦打楽器ソロ・コンテスト グランプリ及びクリスタルミューズ賞、第16回KOBE国際音楽コンクール優秀賞及び兵庫県芸術文化協会賞、公益財団法人樫の芽会第10回樫の若木賞受賞。ヴァイオリンを大谷康子、海野義雄、漆原朝子、マーク・ゴトーニの各氏に師事。2ndアルバム「夢の色彩」はサクソフォンとのピアノトリオ、2025 年の3rdアルバム「Once Emerged from the Gray of Night」(同トリオ)はレコード芸術推薦盤 。日本演奏連盟会員。 公式サイト「maoito.info」「maoviolin.fun」。
チェロ:新井昴
東京音楽大学付属高校、東京音楽大学を経て、同大学院科目等履修生を終了。 NHK 交響楽団や東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団等のオーケストラへの客演や、室内楽でラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、モスクワ・ラフマニノフホール公演など多数の演奏会に出演。 ピアニストの安並貴史、ヴァイオリニストの伊藤万桜と共にピアノトリオ「TrioDusha」を結成した他、ソロ・室内楽を中心に指導も行っている。 これまでにチェロを藤森亮一、苅田雅治、山本裕康、ドミトリー・フェイギン、ルイス・クラレットの各氏に師事。 現在、東京音楽大学付属高校非常勤講師。
